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秋空ラプソディ

今年の夏は連日の猛暑に加えて、会社としても空調機のメンテナンスや夏期休暇中の出張、
大学生の海外留学スタートのサポートなど、とても忙しい夏になりました。

そんな中、各々が工夫を凝らし、暑さを乗り越えてきました。
我が家では、窓際に風鈴を吊るすことで涼を楽しみました。

風鈴は中国から仏教伝来とともに伝えられました。
当時は、「風鐸」としてお寺の境内の軒先に吊るされ、魔除けとして使われていたそうです。
江戸時代には、現代の使われ方が定着し、庶民の夏の涼の道具として活躍しました。

ガラス細工の風鈴は「江戸風鈴」と呼ばれ、東京の代表的な伝統工芸品です。
職人の手によって一つひとつ丁寧に作られており、ガラス部分は型を使わない宙吹きと呼ばれる技法を用いており、1点ずつ異なる音色を響かせるのが特徴です。
切り口をあえて磨かずにギザギザのまま仕上げることで、麦茶のグラスに入れた氷が、カランカランと音を立てるときのようなあたたかい音色が生まれます。
絵付けのある華やかなものが一般的ですが、我が家の江戸風鈴は真っさらな透明ガラス。
アコヤ貝・麻短冊・麻紐の和の組み合わせが素朴で、ガラスの透明感を引き立たせます。

風鈴のガラス越しに見える景色が毎日違うのも、唯一無二でとてもお気に入りです。

暦の上では秋となり、過ごしやすい日も増えてきた今日この頃。
夏の繁忙期を終えた風鈴が、ほっと一息ついているように見えます。

爽やかな秋風に吹かれて音色を奏で、秋晴れの空色に染まる風鈴。
そんなゆったりとした時間に浸っていると、子供時代のノスタルジックな思い出が浮かんでくる気がします。

日本の四季の美しさに溶け込む伝統工芸品の素晴らしさ。
自分のお気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

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